2月5日 本日のお魚情報
『にしん』
 立春を迎えたとはいえ、青森はまだ長い冬が続きそうですが、市場には「春を告げる魚 にしん」が入荷しています。
  産地は、かつて大量のにしん漁で湧いた主要漁場のひとつ、北海道日本海に面する余市。1月中旬から入荷し始め、前年対比でおよそ倍近い入荷量となっており、2月に入ってからも順調に入荷しています。サイズは大きい物で1尾約400g近く、中心サイズは約250gアップと例年より大型で、オスが主体の入荷となっています。1月の相場は入荷量に応じた形で前年より3割ほど安値で荷動き、2月に入ってからは先月の平均価格よりさらに2割強安値となっています。予想小売価格は1尾100円と値頃感のある価格帯となります。
  例年、北海道日本海のにしん漁は1月から3月までですが、今年は漁の走りが早かったことから、漁期は終盤を迎えています。尚、北海道日本海地区が終漁した後に、3月から水揚となるオホーツク海地区での水揚げは流氷の接岸状況次第となります。
  メニューは塩焼きが最も美味しく、その他、かす漬け、煮付け、照り焼き、フライ、ムニエルなど。市場の買い人からは味の面で評価が高まっています。是非この機会に、食卓で一足早い春の味覚を召し上がって下さい。
『イワシ』
 全国的に寒い日々が続いていますが、青森市内の積雪は平年より多少多いものの、昨年のような大雪には至っていません。但し、暦の上では立春も過ぎようとしていますが、青森市内は毎年2月を過ぎないと春の息吹が感じられない状況です。
 水産業界の2月のカレンダーイベントとして、立春の前日に行われる行事に節分があります。主に西日本を中心にイワシは、節分に魔除けとして使われ、柊の小枝と焼いた鰯の頭、あるいはそれを門口に挿したものが、全国各地に風習として残っています。青森県内のイワシの水揚げは、その年によって大きな差がありますが、平均して八戸港を中心に年間3,700トンの水揚げがあります。また先日までは、むつ湾でも定置にセグロイワシが水揚げされ上場されていましたが、寒波が入り込んだためか海水温が極端に下がってしまい姿を消してしまいました。
 イワシは、塩焼きはもちろん蒲焼や生姜煮、天ぷら、つみれ、お寿司など、食べ方もいろいろで、タウリンやDHA、カルシウム、鉄分などの重要な栄養を豊富に含んでいて、いろんな病気の予防などにも大変効果的とされています。食事でしっかり栄養を摂り、長い冬を乗り切りましょう!