1月21日 本日のお魚情報
『布海苔』
 1/21(月)朝売り。顔を合わせれば「雪かきサンデー」の愚痴があいさつ代わり。本業に支障を来たさんばかりの疲労感漂うセリ場でありました。一方、セリ場の一角の番台には一足先に春が来ていました。北海道、下北産のフノリや岩手産・宮城産ワカメ、北海道産マツモそして、これから登場するメカブ・モズクと春に向け水揚げが増えてくる海藻類が早春の香りとともに続々と入荷しています。その中でもフノリ・モズクは地元青森での収穫をはじめ、全国各生産地の食べ比べが特に楽しい海藻です。
 ○○○パッドなんかで「ふのり」を検索してみると味噌汁と何かの料理と混ぜるレシピがほとんどで決め手に欠ける!?そこで、ふと思い出したのが新潟を訪れた時に食した「へぎそば」という蕎麦。魚沼・あたりが本場だそうですが、新潟周辺(群馬でも食べたことがある)ならどこでもあるポピュラーな蕎麦です。片木(へぎ)と呼ばれるまな板ほどの大きさと形をした木枠のザルで供されるすごくボリュームのある蕎麦で、なんと「からし」で食べられていたそうですが、流通が良くなった時代でも「からし」で食べるのが普通だそうで。聞くと”つなぎ”にフノリを使っており磯の香とコシは絶品。1枚3〜4人前ですが1人で完食したことを覚えています。
 そのままで食べ比べするのも良いですが、他産地の食べ方を地元の食材で試してみるのは非常に楽しく、新たな発見をすることが多いことでしょう。青森の食材ならオリジナル越えをしてしまうのでは?