7月11日 本日のお魚情報
『青森県産ホタテ貝』出荷自主規制中
 日本では、4〜8月の期間、東北から北海道にかけて下痢性貝毒によって貝類が毒化します。暖流によって運ばれてくるプランクトンの中に毒化原因となるものも含まれているためと考えられ、二枚貝可食部の毒量(下痢性貝毒)が、0.05MU/gに達すると、出荷自主規制が講じられます(出荷自主規制開始後の検査で3週連続で国の規制値を下回ると出荷自主規制は解除となります)。毒は中腸線に局在していますので、加工場では、中調線を除去して出荷されています。
 平成22年の青森県の漁業生産量24万6,000トンの内、ホタテ貝は9万トンで、金額にして113.4億円(参考資料:青森県農林水産部水産局水産振興課)で、漁獲量全体の37%を占めています。しかし、昨年9月、むつ湾の高水温により7〜8割の活貝が、へい死したともいわれ危機的状況でしたが、今年春、ラーバ(浮遊幼生)の採捕が計画水準をクリアし稚貝の確保が出来たようです。旬を迎え、一年を通しても「旨み・甘味・食感」が一番いい時期なのですが、残念な状況が継続中です(現在は北海道産を中心に販売しています)。5月下旬からむつ湾東部・西部海域の養殖物及び地まき物が出荷自主規制の対象になり、7月6日現在の状況では、むつ湾東部海域の地まき&津軽海峡東部海域が解除になりました。他の海域は早くても7月下旬と予想されます。現在の自主規制が解除となり、今が旬の『ほたて貝』を、地元の消費者はもちろん、青森県に来青した観光客の皆様に、是非味わって頂きたいものです。
 2011年7月5日 火曜日
『マイワシ』
 今月は、魚にまつわる食の記念日として「蛸の日」、「穴子の日」、そしてもっともイベント性の高い「土用の丑の日」があります。7月に入り夏本番となり外気温の上昇により夏バテになりやすく、健康管理が気になる季節になりました。そこで、お魚・健康と言えば「青魚」。本日はその代表格の『マイワシ』を紹介致します。
 青森市場では6月から銚子産を主力に石川県のほか、陸奥湾、後潟産や下北産の入荷が多くなってきました。県内では巻き網漁法の八戸が最も漁獲量が多いのですが、6月から7月にかけては陸奥湾内や下北地区で定置網により水揚げされるものが多くなります。特に10時セリに向け入荷する湾内産は、当日朝水揚げのため高鮮度で刺身でも食されます。
 今年は全国的に中羽サイズ主体の水揚げで、日量500ケース程入荷しています。昨年の大羽(120〜100g)に比べ、サイズは小さくなっています。入荷数量は同じですが、サイズダウンにより、今後一層の水揚げが期待されます。
 主なメニューは刺身、塩焼き、煮物、フライ、和え物などで、時期的に涼味感を味わうのであればマリネやお造り、スタミナ補給には蒲焼丼がおすすめです。
今年も暑い夏になりそうな気配があります。旬を迎え、さらにお買得な青森県産マイワシをお好みメニューでたくさん食べて、暑い夏を乗り切りましょう!