1月25日 本日のお魚情報
節分イワシ
 二月に入ると日本古来の行事の一つ『節分』という風習があります。皆さんは良くご存知だと思いますが、節分は各季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをいい「季節を分ける」ことをも意味しています。
 近年では、豆撒きをしたり柊の枝に鰯の頭を刺したもの(柊鰯)を戸口に立てておいたりと、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、これを追い払う風習が今でも受け継がれております。
 節分で需要が高まる【真イワシ】は青森県内各地で漁獲されますが、春から秋にかけてまだ少し早いようです。主に巻網や定置網で漁獲され、昭和60年には43万トンをピークにここ2〜3年では300トンにも満たない状況になっており、庶民には気軽に食せなくなったような気がします。今の時期は、関東地区(東京湾・静岡)・三重方面で多少の水揚げがあり小売価格はg当り100円程度ですが、節分近くになると相場が2〜3倍に跳ね上がりほぼ関東地区の需要で青森市場には、価格的に厳しいようです。生鮮以外でも生干しなどの加工品もありますので、季節を感じる意味で食してみてはいかがでしょうか?春は近い!!
 2010年1月18日 月曜日
サクラマス
 本日は一足早く「春告魚」のひとつサクラマス(別名ホンマス)を紹介します。
生息域は、国内では北海道から北陸地方の日本海側が多く、本州の関東以北の太平洋岸と九州の一部にも分布しています。本県では太平洋側(六ヶ所、東通、八戸)、津軽海峡(むつ市大畑)、日本海側(深浦)が主な産地となっております。
旬は春で、盛漁期は2月から4月で最も多く、主に定置網、釣りによる漁法で漁獲されます。当青森市中央卸売市場では、鮮度が良く身が締まっていることで評価が高い下北地区・津軽海峡産定置網が入荷の主力となります。現在は北海道噴火湾産釣り物の入荷が多く、青森県産はスポット的入荷となっています。サイズは1尾1kg前後が多く、釣り物は鮮度が良く、価格もお求め安いのでおすすめです。(18日時点では、1尾1kg当り想定小売価格g98円〜78円)
脂肪分が多いことから、旬の時期にはマス類の中では最も美味と評価が高く、高級魚としての位置づけで料亭など業務筋からの引き合いも強くなります。メニューは、塩焼きや鍋物などの和風料理や、ムニエル、フライ、ホイル焼きなどの洋風料理にも向きます。
一足早い春の訪れを願い、これから旬を迎える美味でヘルシーなサクラマスを、お好みのメニューでご賞味下さい!
 2010年1月9日 土曜日
ホホジロサメ
 今朝、昨日1月8日の尻屋漁協の定置網に入った体調4.3m腹抜き550kのホホジロサメ(オス)が上場されました。映画「ジョーズ」のモデルだけあって大きさもツラ構えも迫力満点。たくさんの見物客を従えての上場でした。冷温水海域に生息しているが水温の低い方にはあまり分布していないため、青森でのホホジロサメの水揚げは少なく今回の上場が今年度初めて。近年上場されたのでも腹抜き80〜90kほどで、これほどの大きさのものが上場されたのは17〜18年振りとのこと。日本周辺でも出現は少なく最多の2005年であっても14件ほどしか報告されておらず、絶滅危惧種としてワシントン条約により2004年から国際取引が禁止されているほどの珍客だ。
 相対取引で場内仲卸に販売され、解体後、鮫節への加工のほか定置もので鮮度が良いことから切り身にして1月12日より販売される。