12月26日 本日のお魚情報
『マダラ』
 早いもので、今年も残すところ数日で年越し・新年を迎えます。
 当社も1年で最大の商戦時期を迎え、最後の追い込みに入っています。そこで今回は、青森の魚介の年越し商材として主役の一つ「真鱈」を紹介します。
 先週から外ケ浜や小泊・下前など青森県産の真鱈の入荷が多くなってきました。
 陸奥湾産は昭和61年には2,000トンを超える漁獲量を誇り、平成3年まで1,000トンを超えていましたが、平成4年以降は漁獲量が年々減少し、平成18年には25トンまで落ち込んでいました。その後、平成21年から徐々に増加しています。
 当市場における入荷の主力産地は函館・恵山等の北海道に次いで、青森となっています。サイズは1尾4〜5k台中心に、オス・メスに選別された1〜2尾入り主体の入荷となっています。年末の天候次第ですが凪まわりの場合、主力産地となる北海道・恵山及び陸奥湾での漁法は、各々釣り、底建網で鮮度の良い魚の入荷が期待されます。陸奥湾産の真鱈は、例年1月に入ってからの水揚ですが、今年は12月15日頃から入荷し始め、外ケ浜、佐井、脇野沢産などの入荷増が期待されます。予想相場は、オスがk1,500〜1,600円、メスでk700円と昨年並みと見込んでいます。
 メニューはちり鍋、焼き物、クリームシチュー、昆布〆と多様ですが、帰省客を迎え家族団らんで年越し・新年を迎えるにあたり、活きの良い地場産の真鱈で青森の郷土料理「鱈のじゃっぱ汁」を是非食卓の主役として召し上がってください!
 2011年12月20日 月曜日
『七子八珍』あったかフェア
 2011年も残りわずかとなり、忘年会シーズンの真っ只中ですが、弊社も協賛し(社)青森観光コンベンション協会が主催している『「七子八珍」食べある記あったかフェア』の、ご紹介をいたします。
 キャンペーン期間は、平成23年12月1日(木)〜平成24年2月29日(水)までの3ヶ月間です。『七子八珍の会』会員の店38店舗のいずれかでお食事をして頂き、お支払いの際にスタンプ付の応募ハガキをもらい、アンケートに答え係員に渡し郵送してもらうと、抽選で総計204名様(毎月68名様)に青森県特産品または会員店のお食事券が当たります。(詳しい内容については、七子八珍の会事務局/(社)青森観光コンベンション協会へお問合せ下さるようお願いします)
 キャンペーン期間は来年の2月末までです。年が明けると新年会や合格祝い・卒業祝い等のイベントで、外で食事する機会も増えるかと思いますので、青森を代表する郷土料理を美味しく食べて 飲んで お腹も 心も 温まって、寒い冬を乗り切りましょう!
 2011年12月12日 月曜日
『ドンコ』
 標準和名では「エゾイソアイナメ」と言いますが、アイナメには見えません。「チゴダラ」という呼び名もあります。あごヒゲ一本たくわえていますので、そちらのほうがふさわしいでしょう。でも誰もそんな呼び方はしません。北海道から青森、三陸さらに常磐筋と、このあたりの標準和名は「ドンコ」としか通用しません。
 各地の北の「魚どころ」と言われる所では年末に向け冬の味覚が次々と水揚され、一年で一番の活況を帯びる時期となりますが、ルックスが冴えないせいか、釣り人にも外道扱いされイマイチ注目度が低いです。当地青森でもその例に漏れないのですが、11月の脂が乗ってくる頃から真冬の2月頃の「ドンコ」は肝がアンキモ並に充実し、その濃厚さから知る人ぞ知る魚となっております。ドンコ汁、味噌汁、焼き物、そして真打ちは味噌煮と調理バラエティに富み、肝の味わいが活かされた冬の忘れ難い味覚としてマニア垂涎の魚となっております。でも、今ではかなりのファンがついたのでしょうか?この時期からジリジリ値を上げることが多くなり、これ以上人気が付くことなく、庶民の味のままでいて欲しいと祈るばかりです。
 2011年12月5日 月曜日
『ハタハタ』
 12月4日は東北新幹線全線開業1周年キャンペーンが行われ、青森県の一大イベントとして地元の新聞に掲載され賑わっております。一方水産業界の話題としては、先週11月末からまとまった入荷がみられ、12月に最盛期を迎えるハタハタ漁もこの時期の風物詩として、例年地元紙の記事に掲載されます。
 水産物の季節感が少なくなっている中、これから入荷量が増えるにつれ、各量販店の水産売場でも多く陳列されるようになり、「冬の味覚・季節の魚」としてお買い得感が最も高い魚の代表格となっていきます。
今のところ秋田県産を中心に、山形県産や日によって青森県産の他、北海道産が入荷しています。ここ数日の秋田県等日本海物の入荷量は多い時で2,000ケース、少ない時で500ケースと昨年より多くなっています。昨年のサイズは100〜80g中心でしたが、今年はまだ走りのトロール漁物だけのため、全体の約7割が中サイズで1尾50gほどの小型品主体で、価格も比較的安値となっています。漁法はトロール漁中心となっていますが、今後は産卵のため沿岸に押し寄せるハタハタが多くなり底建網漁物が多く漁獲され、当青森市場には数千ケースの入荷が期待されます。

 年末・年始の出費増となる時期を控えていることから家計にやさしく、且つ鍋物、煮付け、フライ、田楽などとホットメニューにも最適な季節の味覚を是非ご堪能下さい。