3月14日 本日のお魚情報
『混乱の中で・・・』
 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震において、亡くなられた方々にお悔やみを申し上げると共に、被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
 写真は3/14のセリ場風景です。
 当社では人的被害、家屋倒壊などありませんでしたが、業務において大きな影響を及ぼしています。高速道路の不通により、津波の被害を受けた三陸、北海道沿岸の入荷がないばかりか、東京方面からの入荷もなく、大口セリ場は閑散としていました。かろうじて、青森県沿岸の入荷はあり、近海セリ場だけはいつも以上の活気を呈しています。今後、産地はもとより物流面での懸念が、交通インフラ、エネルギーの状況次第で大きくなってきそうですが、当社の使命として水産食料品の供給に総力を挙げ取り組んでいく所存です。
 2011年03月01日 火曜日
『ババガレイ』
 3月に入り、、暦の上では「草木萌え動く」頃ですが、天気予報では「雪」マークが続きそうで、青森の春はまだ先のようです。
 今週は3日がひなまつりでハマグリが主役となりますが、市場の近海魚売場ではカレイ類が多く入荷しています。今回は青森県で最も水揚が多く、1月から3月にかけて盛漁期を迎えている『ババガレイ』を紹介します。
 国内の生息域は、日本海側は北海道から福岡まで。太平洋側は駿河湾(中部以北)までで、本県は八戸、東通村、深浦町、外ケ浜町、大間町などの太平洋〜津軽海峡〜日本海沿岸にかけて漁獲されます。
市場には、外ケ浜を中心に奥戸や深浦などからスポット的に日量計100ケースほど入荷しています。今年の水揚量は例年並で、中心サイズは、メスで1尾約1k、オスで0.7〜0.8kで例年並となっております。オス6割、メス4割の入荷で相場はメス、オス共に例年より1割ほど安値で推移しております。マコガレイやマガレイに比べると、平均単価では倍近く高値の華的存在ですが、子持ち物は2月中旬から3月前半まで入荷が安定することから、1・2月に比べ価格は1割ほど安値になってきます。
 メニューはなんと言っても煮付けがおすすめですが、鮮度が良いもので刺身はコリコリ感と味わい深く絶品です。淡白で、コラーゲン豊富な旬の味覚、青森県産ババガレイを味わってみてはいかがでしょうか!